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コーキング材の種類について

過去の記事「シーリング材について」で「シーリング」と「コーキング」の違いについて簡単に解説しました。
今回は「コーキング材」について詳しく解説いたします。

近頃は、一般の方々のあいだでもDIYブームや水周りの補修などで「コーキング材」を使用された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

まずはじめに、コーキング材とは、構造体の目的、間げき(隙)部分に充填して防水性、気密性などの機能を発揮させる材料(一部略)「日本工業規格(JIS)のK6800-1985より」とあります。

厳密には「シーリング」のうち、ペースト状のものが「コーキング」と規定されています。

コーキングは、単に外壁材の隙間を埋めるだけというわけでなく、劣化すると雨水が壁の中に入り込み、外壁そのものの劣化を加速させる可能性を含みます。

最近の様々な機能を持つ高性能塗料の登場に合わせて、コーキング材も進化してきており、施工の際に使用環境や状況に合った材料を正しく選ぶことで外壁の耐候性がぐっと高まります。

コーキング材の種類

現在、市場に出回っているコーキング材には主に下記の4種類があります。

1.シリコン

コストパフォーマンスに優れ、ホームセンターでも購入が可能です。
しかし、シリコンコーキングの上から塗装することはできません。なぜなら充填後にシリコンオイルが染み出てくるので、塗膜とコーキング部分との密着性が保たれず、剥離してしまうからです。そのため、目地の上から塗装しない場合や後から塗装する必要がないような外装工事などに多く用いられます。

主な使用場所

  • ガラス廻り
  • キッチン廻り
  • 浴槽・トイレ(陶磁器・大理石)廻り
  • アルミサッシ廻り

2.変性シリコン

シリコンコーキング材の類似品と思われがちな変性シリコンですが、①のシリコンコーキングとは特性が違います。
変性シリコンは、硬化後の塗装が可能です。柔軟性があり、変形しやすい金属類への使用も可能なため外装工事で用いられることが多く、外壁サイディングの目地に使われるコーキング材の多くはこの変性シリコンです。

主な使用場所

  • 一般建築物の内外装の目地、サッシ廻りなど
  • モルタル、コンクリートの目地およびクラック、タイル目地など
  • 各種屋根材、各種金属の目地、接合部のシールなど

3.ウレタン

耐久性の高いシーリング材の一つです。硬化後はゴムのような弾力性を持ち材料との密着性も高いため、ひび割れや目地の補修に使用されます。しかし、紫外線に弱く、ホコリが付きやすいので、上から塗装する場合に使用します。
コーキング材に配合された成分が表面ににじみ出ることで塗膜を溶かしたり、シワを発生させたりといったことを避けたい場合は、ノンブリードタイプを選択します。またアルコール類を発散させる材料やシリコン系シーリング材と合わせると硬化不良が発生するため同時使用は避けます。

主な使用場所

  • 一般建築物の内外装の目地、サッシ廻りなど(充填後、塗装が必要)
  • モルタル、コンクリートの目地およびクラック(ひび割れ)、タイル目地など
  • ウレタン防水などの端末シールや下地処理

アクリル

水性系で、硬化しても弾性体になり作業がし易く、湿った箇所にも使用可能です。
主に新築時のALC(軽量気泡コンクリート外壁材)のパネル目地などに使用されますが、耐久性はありません。硬化後の塗装も可能ですが、リフォーム等ではほとんど使われません。

主な使用場所

  • ALCパネル間目地
  • 合板、下地板の目地
  • クロス、内装目地
  • モルタルのクラック補修

コーキング材の硬化要素

住まいの防水性を高めるにはコーキング材をきちんと硬化させる必要があります。しかし、コーキング材の種類によって硬化時間はさまざまです。
それでは、コーキングを硬化させるにはいったい何が必要なのでしょうか。

コーキングの形態と硬化条件の違い

1成分形(1液)

1成分形は、空気中の水分と反応して表面から硬化する「湿気硬化型」が主流で、中には空気中の酸素と反応し硬化する「酸素硬化型」、乾燥する事により硬化する「乾燥硬化型」があります。

2成分形(2液)

2成分形は、基剤と硬化剤が反応して硬化する「混合反応硬化型」である。

湿気硬化型〔1成分形〕

変性シリコン、ウレタン系などに多く、空気中の水分に反応して硬化していきます。

乾燥硬化型〔1成分形〕

アクリル、ブチルゴム系などに多く、コーキング材中の溶剤・水などが揮発し乾燥していきます。

化学反応型〔2成分形〕

シーリング基材と硬化材が化学反応を起こして硬化するため、施工直前にシーリング材の基材へ硬化材を混ぜ施工します。

酸素硬化型〔2成分形〕

ポリサルファイド系に多く、空気中の酸素に反応して硬化していきます。

非硬化型〔1成分形〕

粘着 油性コーキング材・シリコン系マスチック。
シーリング材の基材自体が硬化せず一定の粘度で被着体に粘着する性質を持ちます。

コーキング材を選ぶ重要なポイント「モジュラス」

「モジュラス」とは、コーキングの素材が引っ張られた際に元の形状に戻ろうとする(反発)力のことを言い、耐久性にも大きく関わる要素です。
コーキング材のモジュラスは高・中・低の3段階に分けられます。

低モジュラス/中モジュラス/高モジュラス

低モジュラス

コーキング材が伸縮する際に元の形に戻ろうとする力が弱いため、柔らかくよく伸びます。(2kgf/c㎡以下)
追従性に優れているので、伸縮が多い木造住宅や目地、幅の広いシーリングに適しています。
一般的に変性シリコンの場合、表面が汚れやすいといったデメリットがあります。

中モジュラス

コーキング材が引っ張られて戻ろうとする力が高モジュラスと低モジュラスの中間(2kgf/c㎡以上4kgf/c㎡未満)に位置します。

高モジュラス

コーキング材が伸縮する際に元の形に戻ろうとする力が強いため、硬く伸びが小さい。(4kgf/c㎡以上)
硬化が早く油分(可塑(かそ)剤)の含有が少ないため汚れにくく。硬く動きに弱いといった特性から、外部の伸縮が少なく繋ぎ目が狭く鉄筋コンクリートに適しています。

上記のことから、建物の種類によって適切なモジュラスのコーキング材を選ぶことが大切です。

コーキング施工は、[打ち替え] or [増し打ち]?

  • 打ち替え : 既存の目地内部のコーキング材を除去し、新しいものを充填する。
  • 増し打ち : 既存の上から新しいものを充填する。

塗装工事の前準備として、コーキングの[打ち替え]または[増し打ち]を施工すると思いますが、基本的には打ち替えをして十分な膜厚を確保することでメーカーが打ち出している耐久性が確保できることから、打ち替えをお勧めしています。
増し打ちをする場合も、既存のコーキング材が割れている部分に施工すると下地ごと避けたり、割れる恐れがあるので注意が必要です。

オリバーのシーリング工事
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