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北陸地方の富山県、石川県屋根リフォーム「瓦」について
こんにちは、オリバーリフォーム金沢の余川です。
屋根リフォームの第2回目は「瓦」です。
皆様のお家の屋根はなんでしょうか?
今回は、「瓦」のリフォームについてお話しします。
瓦屋根のお家の方、新築で瓦を検討されている方、
参考にしてください。
屋根瓦には陶器瓦の他に
石瓦・セメント瓦・金属製瓦
樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦
などがあります。
今回は北陸地方(雪国)に多い
陶器瓦についてお話しいたします。
陶器瓦の特徴(長所)
1.高耐久
他の屋根材のように塗料による着色でないため、
再塗装の必要がなく長期にわたって
美しさを保ちます。
瓦は粘土瓦に釉薬を色付けして
800~1200℃の高温で焼き上げていますので、
ガラスコーティングのような仕上がりになっています。
寿命は50年ほどと言われています。
2.断熱性
瓦と屋根面の間に空気層があり、
また瓦自体も熱を伝えにくい性質を持っているため、瓦屋根は夏の熱気、冬の冷気も屋内に伝えにくく、
1年中快適に過ごせます。
現在は、屋根下地にルーフィングを張り
瓦桟を打ち、釘止め(全数)を行う施工が
主流です。
この瓦の形状とルーフィングの間に
空気層が出来る様になっています。
3.デザイン性
屋根は住宅の外観の大きなポイントです。
瓦は焼き物ならではの風合いや材質感が暖かみや
高級感を醸し出し、様々な瓦形状や色合いが家の
アクセントになり住宅の個性を演出します。
陶器瓦は一般的に身近にある茶碗と同じです。
質感は他の屋根材を寄せ付けないほどの
仕上がり具合です。
「陶器瓦」でリフォームするのが多い場所
棟瓦
棟瓦のリフォームが一番多いですね
棟瓦劣化の原因は
①風害
強風、台風などの強い風により
棟瓦自体もしくは冠瓦のズレが起こる。
②雪害
大雪などにより、積雪時の荷重もしくは
雪解け時の荷重移動により
棟瓦自体もしくは冠瓦のズレが起こる。
③地震
大きな揺れで
棟瓦自体もしくは冠瓦のズレが起こる。
(北陸地方ではあまりありませんが
近年は地震回数も多くなり今後懸念されます)
以上が考えられます。
①②の原因が多いですが、
この原因の場合は
「火災保険」にて保証してもらえる場合が
ありますので、ご相談ください。
近年は瓦工事も乾式工法や金具留め工法が
ありますので改善されてきています。
鬼瓦
鬼瓦は棟瓦と違い単体で固定されていません。
殆どが棟瓦との連結及び漆喰にて固定されています。
鬼瓦の劣化(外れ、傾き)の原因は
棟瓦と同じ症状です。
近年は瓦工事も乾式工法や金具留め工法が
ありますので改善されてきています。
割れ瓦
瓦は焼き物で、強度・耐久性があり、雨や紫外線による劣化はありません。
そのため、自然に割れることはありません。
瓦が割れる原因は
①凍害による割れ
50年以上前の瓦には焼きムラが出ていましたので
製品が均一ではなく焼き温度が低い個所が冬の
寒さで割れて(欠け)きます。
②塩害による割れ
海に近い地域で海水の塩分が風に煽られて
瓦の重なり部に溜まり瓦を傷めます。
(割れ、欠け)
③雪害による割れ
豪雪地方で良く起こります。
大雪の荷重による割れと雪降し時に割れる。
スコップで割る、歩いて割るです。
④風害による割れ
風により何か飛来して瓦に当たり割れる。
基本的に瓦の被害は、自然災害による場合が
多いので、自費で直すよりも一度
屋根診断を受けてみましょう。
火災保険が適用される場合があります。